オンプリュの出会い vol.1 サフィアミニーさんとピープルツリー

サフィアミニーさんはフェアトレードカンパニー「ピープルツリー」の創設者です。

最初に働いた会社の先輩ちかさんが転職したのがフェアトレードカンパニーでした。ちかさんが「絶対しほさん好きだと思う」と自由が丘のお店に連れていってくれました。

その頃は、フィリピンのカオハガン島のNGOの集まりなどに参加していて、魚を獲って暮らしている人々に、外部から手工芸を持ち込むことで現金収入を得られるようにという仕組みを考えていて、カオハガンキルトプロジェクトがはじまるところでした。

その理念や、フェアトレードでいろんな国の商品がつくられていることを知り、これこそ携わりたいことと思い、ハンディクラフト部門の商品開発として転職しました。

・フェアトトレードとは
(Fairtrade、公正な貿易)とは、貧困のない公正な社会をつくるために、途上国の経済的社会的に弱い立場にある生産者と経済的社会的に強い立場にある先進国の消費者が対等な立場で行う貿易です。適正な賃金の支払いや労働環境の整備などを通して生産者の生活向上を図ることが第一の目的です。


サフィアさんとの出会いは面接の時。なんとパワフルな方かと思いました。
面接から帰ったらすぐに、サフィアさんから一緒に働きましょう!とご連絡いただけて嬉しかったこと覚えています。


当時のフェアトレードの仕事は約1/3が海外からのスタッフで、やりとりのため英語力が必要になりました。特にリクエストシートやオーダーシートをつくるときに組むディーパは英語しか話さなかったので、最初は大変でした。



だんだんと、海外からのお客様を日本でご案内したり、サフィアさんのバングラディッシュやケニアタンザニアへの出張に同行させてもらい、貴重な経験も重ねました。

バングラディシュでは、川を渡っているときにピンク色のイルカがジャンプして、まったく何の知識もなかったのでとてもびっくりしたことを覚えています。

タンザニアの2年に1回、1週間に渡って開かれるフェアトレード団体の大きな会議に参加した時も、サフィアさんは常に積極的で、1階の席の一番前の真ん中に毎日席を取り、必ず発言もしていました。

会議は公式なものは9時-17時ぐらいまでなのですが、それ以外にも朝6時くらいから夜中は12時すぎまで小さなグループに分かれてミーティングがあり、やる気があれば、朝早くから夜中までいろいろなところに参加ができたり、生産者グループの新商品をみせてもらったりと、とにかく起きている間すべて仕事な1週間でした。同室の方はケニアから来た女性で、夜は毎晩話をしました。今も彼女とは友人です。

 

サフィアさんはいつでも仕事のことを考えていて、さらにやりたいことは必ずやる。たとえそこにいる全員が反対したとしても全員を説得して進んでいきます。一方で「これをやってみたい」と言ったことを否定されてことがなく、「それやりましょう!」と必ず答えてくれて、チャンスを与えてくれました。

ピープルツリーにいたのは3年と短い間で、すでに独立してからの方が5倍も長い時間となってしまいましたが、何か新しいことをはじめる方がいて自分にできることがあれば、サフィアさんにもらった恩をこれからの方に返していこうと思っています。

当時を振り返ると、いま思い出しても胸が痛くなってしまうことがあります。

その日はインドからきたムーンさんという方を1日ご案内して帰り道で渋谷から自由が丘に帰るぎゅうぎゅうの電車の中で「How do you think about poverty?」と聞かれたことです。「貧困についてどう考えてる?」質問の意味はわかるのに、自分の中に語れることがなくて、全身から汗がでるような思いをしました。

日本の貧困について?私の考え?私のできること?なんにもできないかもしれない。なにができるんだろう。いまも私の中に残っています。

もしもまた出会うことがあれば伝えたいです。私にはできないことばかりだけれど、できることを続けていますと。

今もOBOG会に誘ってもらったり、その後も友人でいる人が多いです。

独立して自分でケニアではじめてみようと話すと、「きっとしほさんのつくるものって欲しくなるよね。大丈夫だよ」と。思いがけず背中を押してもらったりもしました。

あの時のメンバーと過ごしていた時間は当時は日常だったけれど、あの時だけの貴重な時間だったのだと今は思います。

フェアトレードカンパニー(ピープルツリー)
https://www.peopletree.co.jp