ケニアの仲間たち〜ファインウィーブバスケット

ビーズつきファインオープンウィーブはオンプリュをはじめたときから扱っているバスケット。ファインウィーブとは細いサイザルの糸で編んだという意味のファインで細かいあみのバスケットです。何に使う?どこで使う?何を入れる?と決まっていないところも、なくても困らないけれど、あったら嬉しいというアイテムで、とにかく好きだからという理由での買い付けでした。

ウェブサイトでの販売は数年前からなのですが、2004年から数年間イベント出店の際に販売していました。ビーズが編み込んであるのが特徴で色えらびは職人のセンスです。

このバスケットは火曜のマサイマーケットでメアリーお母さんから仕入れていましたが、数年後からそのお母さんと会えなくなって、仕入れもできなくなっていました。

 ▲左がMary mwende Mwanzaおかあさん。右画像の一番右にいるのがローズ

それから10年以上たって金曜のマサイマーケットで、またこのバスケットを見つけました。 2004年に火曜のマーケットにいた人?と聞いたら、それは私の義理の母だわ。メアリーの義理の娘ローズと10年以上ぶりにまた出会うことができました。

生産者グループの工房の場所はキトゥイ。日帰り旅のため朝6時には出発。 キトゥイタウンにはローズの娘のメリッサが迎えてくれました。

特別な工房などはなく、家族みんなが自宅でバスケット業を家業として働いています。職人のみなさんが歓迎の歌で迎えてくれました。

まずはサイザルの葉から繊維を取り出す作業。 糸が細いので、市場に出回っている糸ではなくサイザルのの葉から糸の繊維を縒って糸を作ります。細い糸を紡いで、かごが作れる量になったら糸を染めます。

赤い岩を水と混ぜながら染め液を作り糸を一本少しずつ染めていきます。 この茶色はファミリーブラウンと呼んでいる大切な色でお母さんから受けだ染め方一本を泥にくぐらせていくので、時間がかかります毎回このブラウンの納品の数が多いと思っていたら、渾身のカラーだったようです。この染め方は予想もしていなかったので、びっくり。効率が良いとかと全く逆の世界。ピンクやイエロー、ターコイズなどは化学染料を使っています。

このエリアは真っ赤な赤土のエリアで良いレンガが作れるそうです。庭の土で少しずつ自宅を作っているそう。お金ができたら、少しずつ増築。次来る時にはキッチンもトイレも家の中にできているはずと。家を作るのは田舎ではとても当たり前のことで、作りながら、住みやすさを考えていけるし、失敗もしにくいそうです。家の作り方は小学校で習うそうです。

さあ、このバスケットに何入れよう?

▲こちらが出来上がったファミリーブラウンのカラーです。