サイザルバスケットの作り方(染め編)

サイザルバスケットの作り方(染め編)

en plusのサイザルバスケットは、ケニアの農村に住む女性たちによって手仕事でつくられています。
サイザルバスケットは、サイザルの葉を刈り取って繊維をとりだし、糸に撚ってから染めたものを、乾かし、編んで作ります。

今回はサイザルバスケットの作り方を紹介します。まずは繊維の染色から。


1. まずはサイザルの外側の葉っぱを切ります。(中心まで葉を取らなければ、葉はまた生えてきます)



2. まず葉っぱから繊維を取り出します。棒の先に刃物を2本刺してその間を繊維を通します。
繊維だけを取り出します。



3. 繊維を縒ります。繊維を縒る作業は太ももを使います。サイザルを編むときには、縦糸(ネンゼと呼ばれる太くて1.5mくらいのもの)、横糸(キリンガと呼ばれる細くて長い糸)を作ります。
以前はサイザルバスケットの作り手が糸もよっていましたが、最近は分業されていて、作り手は自分好みの太さの糸を作ってもらいます。



4. 糸ができるとバスケットのサイズによってネンゼとキリンガをわけて、染めの工程にはいります。染めの工程は作り手が集まってすることが多いです。



一番おおきな鍋に焚き木をくべて、同じ色に染める糸を煮ます。明るい色から染めて、色を混ぜていくこともあります。染料は多くは化学染料が使われます。オンプリュはマキシロンというドイツの会社の染料を使っています
何色かには天然の染料も使われます。染めは、水の量、染め時間、天候にも左右されます。



赤土でサイザルの糸を洗うとベージュになります。炭を細かく砕きその中で糸を洗うとグレーになります。
またキッチンの棟では多くのお家が炭で調理をしているので、キッチンの上部にたまる煤を集めてカーキになります。染め上がったものは乾かします。



後半は「編み編」です。ケニアのお母さんたちの作業の様子とあわせて紹介します。