オンプリュの商品が届くまで~その1 納品

オンプリュの商品は、ケニアの現地生産者に直接オーダーをしたり、出張中に買付をして仕入れています。新型コロナウィルスの感染が広がる前は、年に2回の出張をしていました。

いつものパターンでは、2月と9月に1ヶ月ナイロビ出張を組み、2月に春ものの納品と秋冬ものを発注し、前年の9月の注文分の春物の受け取りをします。同様に9月には秋冬ものの納品と春ものの注文をして、2月注文分の秋冬ものを受け取ります。

オンプリュの1回の出張は1ヶ月。拠点はケニアの首都ナイロビです。ナイロビにいくまでに、滞在最初の1週間の間に納品日を生産者にきめてもらいます。

ナイロビに着いたら、すぐにナイロビに着いたことを伝えて納品日を確認。生産者に納品にかかる車代を自己申告してもらい、車代を先にMpesaで送金します。

ケニアはMpesa(エムペサ)と呼ばれる電子マネーが浸透していて非常に便利で、バナナ1本にもエムペサが使えます。ケニアでは一番おおきな紙幣が1,000シル。日本だと1,000円くらいですが、野菜など買う屋台で1,000シルなどは使えません。お金はあるけど、使えない場合にはMpesaを活用します。

納品日には、朝9時をめざして納品にきてもらいます。納品にくるのはグループの代表の1人または2人。黙っているとのんびり夕方にやってくる生産者がいるので、なぜ朝来ないかいけないかを毎回強く伝えます。

村からは3時間くらいはかかるので、生産者たちは朝2時から5時には村をでているきます。そのためまずは朝食を用意します。甘いチャイとチャパティかマンダジ(揚げパン)が定番。時にはゆで卵やパンとジャムの場合も。

まずは全部の荷物を荷開け。サイズカラー別にまとめます。
そこから検品スタート。

ボディの編み、ハンドルの位置、ハンドルの強度、ボディの糸が処理してあるか、でている部分がないか、エッジの糸がねけてしまうところがないか、チェックしたところはテープをつけて、職人がその場で直してまた検品。納品OKになったものから受け取っていきます。

検品の作業は1日がかり。途中でランチを提供します。ランチはアパート近くのカンバ族イブリンお母さんのごはんをテイクアウト。職人の皆さんは食べなれない食事は食べないのでローカルのごはんが必須。

明るいうちに検品を終えて、残金の支払いを終えて、終了。

時間があれば、次のオーダーシートを渡すのですが、だいたいみんな疲れ果てているので、もう一度オーダーを取りにきてもらうことにしています。

最初の一回は車代を出していますが、その後の納品はローカルな手段で来てもらいます。一度で納品がばっちり決まるのが望ましいけれど、なかなかうまくはいきません。1ヶ月の滞在中に生産者は3回4回と納品にやってきます。納品のデッドラインは生産者共通で教えておいて、その日以降の納品はうけつけられないことを伝えておきます。

納品分からハンドルなどの革仕事が必要なものは、革の生産者にバスケットを持って行きます。

納品の合間には、カンガなどの布製品の買付にいったり、マーケットをめぐったり、布を縫う作り手やバスケットの生産者訪問を組んでいきます。バスケットの生産者は全部はまわれないので、順番に。

 


オンプリュの商品が届くまで