ケニアの仲間たち~ドライバー
ケニアに行き始めた時には、トライアングルマーケットでクラフトの販売をしているイブラヒムにガイドをお願いしてマタツ(乗合の小型バス)移動をしていましたが、今は私がナイロビに到着して帰るまで、運転をお願いしているのがドライバーのアンドリュー。普段はタクシードライバーです。
キクユ族のアンドリューは誇り高く、約束している時間も基本的に守ってくれます。知らないところとか夜空港からとか、トラブルがあったら嫌な場面はアンドリューの一択です。
毎日車の中もきれいにしています。私はナイロビにいる時マーケットめぐりをするので、雨季は足元がドロドロ。申し訳ないと思いつつ、新聞を敷いてもらい乗り込みます。
ナイロビでは渋滞するような場所でいろんなものを売っています。渋滞で車が停まっていると、バナナ、フルーツ、ナッツ、水、エコバッグから、なんと子猫や子犬を持った人まで現れびっくりします。子犬を買うつもりはなくても、びっくりして見てしまいます。
見てしまうと、買いたいのか?ってことになって絡まれてしまうので、私が目を奪われそうな物売りがくると、「シホ、見るなよ」と注意を促されます。
気をつけてはいるのですが、にんじんやじゃがいものスライサーでスライスしながら歩いて来た人には、なにやってるんだろう?と二度見してしまいました。
「君はへんなものに目を奪われるね」と言われましたが、なんでここで実演販売?売れるの?という疑問が。実演販売した方が売れるからやってるんじゃない?ということだけど、歩きながら、野菜の皮むくのとかかなり器用ですよね。
ナイロビ在住のアンドリューですが、実家は紅茶の産地ということで、時々実家の紅茶をくれたりします。自分の牛は実家で飼ってもらっているそうです。
サイザルの生産者訪問にもつきあってもらいました。私のもりもりスケジュールと舗装されてない道ばかりで、ちょっと機嫌を悪くしていたのですが、その日ふるまいでヤギをさばいてくれていたので、ヤギのレバーがでてきたら「これはその日にしか食べられないんだよ、大好物」とすっかり機嫌がなおり、牛の干し草の作り方とか習って参考になったそうです。
ナイロビにいる時には毎日のように顔をあわせているので、けんかしてしまうこともあります。雨の日は頼んでも、今日は大渋滞してるし、やめようとか、このエリアには行きたくないとか、この時間にその場所ならウーバー使いなよと断られることもあります。それでもアンドリューのアドバイスには必ず従っています。携帯が繋がらないとか、なにかトラブルがあったら、まずはアンドリューに相談しています。
アンドリューは、毎年バレンタインには奥さんの職場に赤いバラを届けさせるそう。「家で渡すよりサプライズが大切だろう?」と。
「え。人生で職場に赤いバラもらったことなんてないんだけど!!」と言うとびっくりされました。女性で赤いバラの花束をもらったことがないなんて!なんてことだろうという反応。
2月の滞在期間、ちょうどバレンタインの当日にケニアにいると、確かに、スーパーで赤いバラを1本もらったり、赤いバラを持ったバイクがたくさん走っていたりします。そして赤い洋服の人もたくさんいる。全身赤のスーツの人まで!
ケニアでは男性が女性に赤いバラを贈る日なんですね。
ケニアの仲間たち
- サイザルバスケット職人1 ジュリアナ
- サイザルバスケット職人2 ヤッター
- サイザルバスケット職人3 ヘンリー
- サイザルバスケット職人4 マンゴー村
- ファトゥマお母さんとウガンダふたり旅
- ドライバーのアンドリュー
- カリオコマーケットと革職人のジュグナ
- 青空ごはんやさんイブリン
- 木の職人の村