ケニアの職人たち~木の職人

木の職人グループはナイロビからモンバサへ向かう途中の町にあるマキンドゥ村にいます。

サイザル職人と同じカンバ族ですが、木の職人は男性。やすり仕事は女性がします。

普段はお土産用に、象やキリンなど動物の置物をつくっていたり、カトラリーもつくっています。日本で使うキッチンカトラリーの形とサイズをお願いして、作ってもらっています。

何回か日本のお客さんにあげたい好きなものを作っていいよ。と自由に作ってもらったことがあります。小さなナプキンリングから、サービングセット、大きなボウル、リアルなワニの置物(ペーパーホルダー)キリン、人の像をつないだ置物、とものすごい自由な発想でいろんなものができておもしろかったので、またやってみたいと思います。

木のくりぬきのお店の看板などを頼むと張り切って作ってくれますが、持ち帰りがむずかしいんですよね。そういうスペシャルオーダーをすると張り切ってくれるんですが、他のオーダーを後回しにするので要注意です。

工房はナイロビ–モンバサロード沿いなので、バスで向かいます。モンバサロードは日本が協力して道路建設したというすばらしい道です。工房が近づいてきたら、降ります!降ります!と伝えないとバスは止まってくれないので、周りの人にも、降ります!アピールをしてバスをとめてもらいます。今はバスの運転手さんに、私ここで降りたいからね。と画像など見せたり、アピールしています。

ケニアにはじめて行ったとき、バオバブの木が見たいですと言って、まわりの人を困らせてしまいました。ナイロビ周辺はバオバブの生態系ではないので。

バスでナイロビからマキンドゥに向かう時にだんだんとバオバブの木が増えてきて、あー。近くなってきた!とわくわくします。ほかの木は低いのに、バオバブの木だけがそびえ立つ風景は、日本ではない風景なので、ケニアにいると実感する風景の一つです。

マキンドゥは、モンバサにいくのにも3時間、ナイロビには5~8時間といったところ。どちらかというとモンバサに近いエリアなので、日帰りはむずかしい立地です。ナイロビまでの道のりは渋滞するので戻るのが夜になってしまうからです。(治安の問題)

ひとつ困ったことは、観光客がくるような場所でないので、宿がないのです。なので滞在するときには工房の部屋に泊めてもらいですが、人が泊まるようなところではないので、なかなか厳しいです。最初に泊まったときには人生初の南京虫にやられました。南京虫でこんなに腫れるなんて、肌弱すぎと笑われましたが、笑い事ではなく腕・背中・足と、転々と噛まれたあとに猛烈な痒みがその滞在中続き、掻き出すとさらに痒くなってくる事態。
その後日本に帰ってからも、しばらくその痒みは続きました。

2回目からは、日本からブルーシートとシルバーの薄いマットを持参。ブルーシートでベットを包み、真ん中にシルバーのマットをひいて寝る作戦でなんとか乗り越えています。

 


ケニアの仲間たち